中国の預金準備率引き下げと今後の注目点
2012年5月13日
平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等 ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
さて、FP的話題ですが、
先日2月20日の当欄で、
中国の金融緩和 ⇒ http://humane-c.co.jp/2012/02/0220.html
について書きました。
その後、約3か月ぶりの昨日12日、
中国人民銀行は、
市中銀行が預金総額のうち中央銀行へ預け入れる額の比率である預金準備率を0・5%引き下げると発表しました。
(18日から実施とのこと)
ということで。
昨年12月に約3年ぶりに預金準備率を引き下げたあと、
上述の2月についで、今回で3回目の引き下げとなりました。
一説によりますと、
一部の地域では資金繰りが厳しく、
中小企業経営者の破たんや夜逃げなどが頻発しているとも聞きます。
やはり、
4月の鉱工業生産が3年ぶりの低水準となるなど、
こういった景気の急ブレーキ感に対する下支え策といったところでしょうか?
今後の注目点ですが、
3回の預金準備率引き下げを受けて、
昨年7月に最後の引き上げを行った後、高止まりしている「政策金利」まで引き下げることになるのか?
この辺りだと考えています。
中国では、
景気の急ブレーキ感の一方で、
潜在的なインフレ懸念も存在していると思われます。
そのような環境下において、
本格的な金融緩和策に踏み切るのか(踏み切れるのか?)どうか?
これは、FPやマーケット関係者のみならず、
中国が取引先であるビジネスマンなどにとっても大きな関心事だと思います。