「利益」と「課税所得」
2012年5月3日
平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等 ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
経営者の方より、たまに聞かれることがあります。
「利益」と「課税所得」は同じか?
答えはNOです。
理由を平たく言えば、
会社の税務の目的=「益金」と「損金」から課税所得を算出して、法人税等の税額を計算すること。
企業会計の目的=当期の「収入」と「費用」を計上することで適正な当期利益を計算すること。
ですが、
「益金」≠「収入」
「損金」≠「費用」
ということです。
例えば、交際費は会計上では全額が費用となりますが、
税務上は全額が損金とはなりません。
そのため、課税所得と会計上の利益が違ってくることになるのです。
あるいは、
不良債権が発生し、回収の見込みがない売掛金があるため、
貸倒引当金を積み増ししたが、貸倒れの事実が客観的でないということで、
税務上損金として認められなかった等と言うケースも考えられるでしょう。
いずれにしましても、
詳細は専門家にお尋ね頂ければと思います。