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事業承継対策の必要性 8 (生前贈与や遺言の注意点)

平素はお世話になります。

経営相談、社員教育・研修、FP相談等  ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。

 

これまで7回にわたって、「事業承継対策の必要性」について書いてきました。

 

前回は、「自社株式や事業用資産を後継者に集中させていく方法について」でした。

生前贈与遺言は、一般的に、

経営者が所有している自社株式や事業用資産を後継者に集中させる方法として有効」ですが、

それぞれにメリット・デメリットなどもありますので、注意が必要かと思います。

 

そこで今回は、その場合の主な注意点などについて、書いてみたいと思います。

 

(1)生前贈与

経営者の生存中に、自社株式や事業用資産の所有権を後継者に移転する方法です。

これは、遺言と違って、

一度生前贈与を行うと、経営者は自由に撤回することができませんので、

自社株式などを譲り受けた後継者の地位が安定するのもメリットかと思われます。

主な注意点

*自社株式や事業用資産を相続人である後継者に贈与した場合には、

 「特別受益」となりますので、遺留分による制約を受けます。

 

*「仮装の贈与ではないか」といった疑問を持たれないようにするため、

 贈与契約書を作成し、株主名簿の書換・所有権移転登記などの名義変更手続を終えておくことも重要かと思われます。

 

(2)遺言

自社株式や事業用資産を後継者に相続させる旨又は遺贈する旨の遺言を作成し、

経営者の死亡時に後継者に、これらを取得させる方法です。

 

遺言には、主に「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類があり、

それぞれの以下のような特徴がありますので、ご参考まで。

 

自筆証書遺言
作成方法:遺言者が、日付、氏名、財産の分割内容等の全文を自書し、押印して作成。

メリット:
・遺言者が単独で作成できる。

・費用があまりかからない。

 

デメリット:
・遺言の紛失・隠匿・偽造の可能性がある。

・文意不明、形式不備等により無効となるリスクがある。

・家庭裁判所の検認手続が必要。

公正証書遺言

作成方法:遺言者が、原則として、証人2人以上とともに公証役場に出かけ、公証人に遺言内容を口述し、

     公証人が筆記して作成。

メリット:

・公証役場にて保管されるため、紛失・隠匿・偽造の可能性がない。

・遺言の形式不備等により無効になるリスクがない。

・家庭裁判所による検認手続が不要。

 

デメリット

・作成までに手間がかかる。

・費用がかかる。

尚、主な注意点としましては、

いずれの場合におきましても、

※生前贈与の場合と同様に、遺留分による制約を受けます。

※遺言者である経営者は、遺言の撤回ができますので、

 生前贈与の場合に比べて、後継者の地位が不安定になりがちだと思われます。

4月相場は荒れたのか?

 

平素はお世話になります。

経営相談、社員教育・研修、FP相談等  ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。

 

 先日27日で4月の株式市場は、取引を終えました。

 

4月は2日から取引が始まりましたので、これを俗に、『二日新補』と言います。

当欄でも今月はじめに、『二日新補は荒れる』といった相場格言のようなものをご紹介させてもらいました。

  ↓

http://humane-c.co.jp/2012/04/0403.html

 

さて、実際に4月相場はどうなったのでしょうか?

 

4月の日経平均株価は、月間で562円67銭(5.58%)安と、5ヶ月ぶりに下落しました。

 

この背景には、

①欧州におけるスペインなど重債務国の財政不安再燃

②アメリカの雇用回復一服感

③中国経済の減速懸念

④中東、朝鮮半島などの地政学的リスク

⑤為替市場での円安傾向一服感

⑥もともと上げピッチが早く過熱感があった

 

などといったものが複合的に影響したと思われます。

 

また、日経平均株価採用銘柄のうち、一番下がったのは何だと思いますか?

 

答えは、「ソニー」です。

 

意外な感じがするかもしれませんが、

シャープやパナソニックなど、家電大手の収益悪化懸念が台頭したものと思われます。

 

日経平均で約562円、率で5.58%の下げを「荒れた」と感しるかどうかは、人それぞれだとは思います。

 

ただし、いずれにしても、日銀が追加緩和策を発表したなかで、

今後、列記したような下落要因に加え、

5月上旬のギリシャ総選挙やフランス大統領決選投票などの結果がどうなるのか?

 

やはり、5月相場も目が離せない状況が続きそうです。  

「PIGS問題」は他人事か?

平素はお世話になります。

経営相談、社員教育・研修、FP相談等  ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。

 

今度ある会合の冒頭で、「PIGS問題」についてお話しさせてもらう事になりました。

 

そもそも、PIGS問題とは?ですが、

一般的には、

ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインといった国の頭文字をとったもので、

これらの国が、金融・財政部門になんらかの重大な問題を抱えていることを指します。

 

ギリシャの財政危機から始まって、

最近では、財政状況への市場の懸念が高まっている大国のスペインやイタリアの経済悪化も目立ち、

企業の投資も個人消費も停滞傾向が強まっているようです。

イタリアやスペインは2012年に2%近いマイナス成長に転落するとの見方もあります。

特に、失業率を見ると、

スペインでは20%を超えてさらに上昇中です。

 

イタリアの失業率は今のところ、1ケタ台にとどまっているものの、

ここへきて上昇ペースが加速しています。

そして、イタリアやスペインでは国債利回りが上昇しており、

イタリアでは銀行の企業に対する融資姿勢が、リーマン・ショック直後以来程の厳しさになっているようです。

今後も、

当面、PIGS問題から目が離せない状況が続くのではないでしょうか?

 

筆者は、今年の初めに、

「2012年 経済・ビジネス 大展望」
  ~なぜ、ギリシャの公務員アレコスさん(35歳)が毎日3時間昼寝をすると、

東越谷の会社員タケシさん(45歳)の小遣いが1万円減るのか?~

と言ったセミナーを行いました。

 ↓

http://humane-c.co.jp/2012/01/0124.html

 

なぜ、このようなサブタイトルにしたかと言いますと、

「PIGS問題」は、

「意外と我々の生活にも影響を与えかねない」

「対岸の火事や他人事だと考えず、注視する必要性もある」

など言ったことを示唆するためであります。

 

なぜなら、

日本の財政事情を考えた場合、国と地方を併せた債務残高の対GDP比率が

数字上では、先のPIGS諸国をも凌いでいるわけですから・・

「リーマン・ショック」から考える、投資対象の分散効果

平素はお世話になります。

経営相談、社員教育・研修、FP相談等  ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。

 

本日、日銀は金融政策決定会合を開き、

「追加緩和策として、国債などを買い入れる基金の5兆~10兆円増額を検討する」

と言った報道がされています。

 

これによって、デフレ脱却への道筋を狙うものと見られますが・・

 

ところで、

何かと話題の厚生年金基金ですが、

その厚生年金基金令第39条の15第1項には、

「基金は、年金給付等積立金を、特定の運用方法に集中しない方法により運用するよう努めなければならない」

あり、分散投資の努力義務を規定しています。

と言う訳で、

FP協会員用サイトになりますが、

【FPいまどきウォッチング】と言うコーナーがあります。

その中で、「リーマン・ショック」から考える、投資対象の分散効果

と題して、筆者が記事を書いております。

 

分散投資には、投資対象や時間などの分散がありますが、

今回は「リーマン・ショック」が起きた2008年の市況から、

投資対象を分散した場合の効果についてコメントしています。

サイトを見れる方で、ご興味のある方はご覧頂ければと思います。

“ちいさな企業”未来会議、地方会議のお知らせ

平素はお世話になります。

経営相談、社員教育・研修、FP相談等  ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。

 

先日4月23日、

筆者もサポーターを務めます、

「“日本の未来”応援会議~小さな企業が日本を変える~
   (“ちいさな企業”未来会議)」の第二回ワーキンググループが開催されました。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、技術力・人材、販路開拓、取引関係について討議を行いました。

 

当日の様子や会議の資料などは以下↓ご覧下頂ければと思います。

 ↓

http://www.chusho.meti.go.jp/miraikaigi/index.htm

 

 

  また、東京のみならず、

中小・小規模企業の経営力・活力の向上に向けた議論を行うため、

地方の中小・小規模企業の皆様のご意見を幅広く伺うため、「地方会議」も開催しています。

現在、以下の地方会議について、参加者を募集していますので、

御参照下さい。
  ↓
・5月12日(土)13:30~15:30 豊田商工会議所(愛知県豊田市)
・5月12日(土)15:00~17:00 伝国の杜(山形県米沢市)
・5月13日(日)14:00~16:00 長野県諏訪合同庁舎(長野県諏訪市)
・5月13日(日)14:00~16:00 京都リサーチパーク バズホール(京都府京都市)
・5月14日(月)13:30~15:30 総合センター(岩手県葛巻町)
・5月15日(火)13:30~15:30 大有田焼会館(佐賀県有田町)

詳しくは、以下サイトをご覧頂ければと思います。

  ↓  

http://www.chusho.meti.go.jp/miraikaigi/2012/0319.htm

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