「和の精神」に学ぶ
2012年1月30日
平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等 ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
昨日は、所属するファイナンシャルプランナーのスタディグループで、
『FPとして知っておきたい和のマナー』を勉強して来ました。
お茶をはじめその他の基本的な話を伺うことが出来ました。
茶の湯の作法の流派には 表千家 裏千家 などありますが、
昨日は、小笠原家古流の茶の湯を我々初心者でもわかるように、 触りだけ教えて頂きました。
小笠原家古流は「和」の精神に全てが基づいていて、
相手を敬い、相手の立場になって考えること
そうすれば自然に流れ出るものとのことでした。
筆者が、意外だったのは、
茶道というと、「お茶碗を三回回す」というようなイメージがあったのですが、
小笠原家古流では、そういったものはなく、半時計回しとなっているそうです。
茶室の主人は 、美しい模様の入った茶碗を、この日のために準備し、その模様がお客様に見えるように気遣い、お出しします。
お客様はその主人のもてなしの心遣いを察し、先ずは美しい模様を眺め愛でるのが、主人への心遣いとのこと。
そして、お客様が頂く時は、その表の模様は大変貴重なものという心遣いから、
何回も回さず、模様の無い裏側に回してから飲むということでした。
また、お茶を頂いた後は、口をつけた箇所が、後にシミにならぬよう懐紙で拭い 、
懐紙の拭いた側を中にして折り畳み、懐にまた片付けるというのも、周りのひとへの気配りの表れなのだそうです。
さらに、一輪ざしや、掛け軸などを愛でるのも 、
この日のために心を配り準備した主人への気遣いであり、
菓子を頂く時に懐紙で口元を隠すのも、見る相手を不快にさせないためなど、
それぞれの作法に意味があることに驚きました。
何と言っても、その根底にあるのは、
相手を思いやる『おもてなしの心』なんだと言うことが良くわかりました。
勿論、基本の所作などは必要だと思いますが、
まずは、そこに行くまでの「気持ち」、「心」の問題がより重要なのだと思います。
「相手を敬い、相手の立場になって考えること」「自分がしてほしいと思うことは、まず、自分がしてあげること」
あるいは、「自分がされて嫌だと感じることは、しないこと」
これらが、まさに日本人が古来より大切にしてきた「和」の精神の真髄だと言うことを学んだような気がします。
畑山先生
有難うございました。