日本国債が急落?
2011年11月25日
平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等 ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
さて、国際通貨基金(IMF)が、23日にウェブサイトで公表した報告書によりますと、
日本の国債利回りが「突然急上昇」(価格は下落)するリスクがあるとのこと。
さらに、債務水準が維持不可能になる可能性もあると指摘したようです。
IMFによりますと、「より速いペースの成長による相殺効果がなければ、債務の動向は危険なほど悪化することがあり得る」とし、
「維持可能性への信頼がいったん損なわれれば、当局は利回り上昇と市場の信頼低下という悪循環に直面する恐れがある」と説明しています。
さらに、「金融システムの一段の脆弱化」についても警告しています。
仮に、日本国債の利回り急上昇(価格は下落)となれば、それまで日本国債を保有していたところは大きな影響を被るでしょうし、
世界経済にとっても大きなインパクトを与えると思います。
ただし、今回の報告書はあくまで「リスク」について述べてあり、勿論そうなると言った断定的な判断ではありません。
よく言われる話ですが、
「日本国債の保有構造は約95%が国内で保有されており、
他の主要国と比較して海外保有比率は極めて低く、国債の大半が国内の投資家によって安定的に購入 されていることから、
利回りは上昇しにくい」と言う見方も根強いですし・・
いずれにしても、リスク(危険と言う概念ではなく、「不確定要素」といった意味合い)要因として、
想定しておく必要がある報告だと思いました。